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3.「フランス王室論」について

「確率論」と同様に「フランス王室論」についても一覧表を作成致しました。

平成27年2月10日
私の投稿コメント
平成27年6月9日
谷田川先生の批判
平成27年10月6日
私の再反論


1.確かにカペー家は一夫一婦で男系が続いている。
しかし、「一夫一婦」といっても生涯妻が一人だった訳ではない。
カペー家の代々の当主は妻が2人〜4人いる。
理由は簡単で離婚(結婚を無効に)したからである。
相性が合わないとか別の女に惚れたとか理由は様々だがロベール2世(カペー朝2代目)、ルイ7世(カペー朝6代目)、アンリ4世(ブルボン朝初代)は男子が産まれないために妻を離縁し、再婚している。
「伴侶は生涯一人」ということであれば実に早い段階でカペー家の男系は途絶えていたのである。


話が混同していてどこから解説しようかと思いますが
まず、男子が生まれないという理由で離婚した場合であっても男系は途絶えたかどうかは別問題です。
このことが全く理解できていないようです。 
 
私が明らかにしたかった事は「カペー家は一夫一婦で男系を維持した」というとき、「一夫一婦」という言葉は常識的に「一人の伴侶と生涯をともにする」と認識してしまうが、カペー家は頻繁に離婚し、また子供ができないという理由でも離婚が可能だったということを明らかにしたかったのです。

カペー家は今後の皇室の男系継承の参考にすべきではないと申し上げたいのです。

左記の私の最後の文章は離婚できなければカペー朝は3代続かなかったと言いたいだけです。


その前にまず日本の皇室と西洋の王室との根本的な違いを説明しておきましょう。
天皇とは祭祀を司る「位」なので、皇室は「家」ではありません。 
西洋の王室とは、まさに「家」なので相続です。
相続は直系で継承するという意図が働きます。
天皇の位は無私の「公」であるのに対して、家や財産は「私」です。
なので、家や財産はわが子に継がせたいという「私」が出てくるので、相続は直系の力学が働くのです。
日本でも武家などの家は、傍系の男子より、娘に婿養子をもらって継がせるというのはそういうことなのです。皇位は相続ではないので、無理にわが子に継がせることはありません。
だから、皇位継承の約半数は傍系継承となったのです。




1.ご主張のような「直系の力学」が働けば男子の数を確保するために離婚を繰り返すことになるのではないでしょうか?

つまり、フランス王室と皇室はまったく別物でありフランス王室は皇室の参考にならないという理解で宜しいでしょうか?

2.「直系の力学」とはこの場合、具体的には以下の3通りあると思います。

①一人の男性の子供を複数の女性が産む
②一人の女性が何人もの子供を産む
③娘に婿養子をもらう

しかしながら、①と③は現在の皇室には適用できず、②は多くて3人、稀なケースとして4人が限界でしょう。
「直系の力学」が遮られてしまうのであれば、傍系を確保しなくてはいけません。
ところが悠仁親王殿下が天皇になられる時には傍系が存在しません。
「確率論」と同様、「現状維持という選択肢はない」ということは最低限確認できたと思います。

3.天皇が強力な世俗的な権力を持っていた弥生時代〜鎌倉時代は傍系継承が度々為されましたがこれは「公」の存在だからではなく、権力闘争によるものです。

天皇の権力が無くなった室町時代からは逆に直系継承の割合が格段に上昇しています。
谷田川先生の説明は実態と符合しないように思います。
 

話を戻して、フランス王室で子が産まれず離婚したのは男系を継続できないからではなく、わが子に王位を継がせたいためです。
なるべく傍系には継がせたくない。
 

1.繰り返しになりますが「カペー家は一夫一婦で男系を維持した」という言い方に問題があるのであって、離婚が不可能な現在の皇室とカペー家は同列に論じることができないというのが私の主張です。

側室制度は一人の男性の子供を複数の女性が産む制度です。
カペー家は一人の夫に対して複数の妻が子供を産んでいたので側室制度と大同小異ではないかと言いたいのです。

2.現在の皇室のおいても祭祀の継承のために、わが子に継がせたいという気持ちがあるはずです。
また、政治的混乱を招かないために、直系男子誕生が望まれることも当然のことです。

皇太子殿下や雅子妃殿下の胸中を想うと胸が痛みます。

谷田川先生はまさか皇太子殿下や雅子妃殿下が直系男子の出産に無関心だったとは言われないでしょう。
皇室とフランス王室を比較して、直系男子を希望する思いに差異があったとは思えません。
 

指摘のあった部分を具体的に見ていきましょう。

【ロベール2世】
カペー朝の2代目なので、そこで子ができなければやむを得ないので、ここは特に問題のある部分ではないでしょう。


なぜ問題がないのか分かりません。

上記のご説明では「直系の力学」が発動されて、ローマ法王への離婚請願の原動力となった典型例になるかと思います。

何度でも繰り返しますが「子供がいない」という理由でフランス王室は離婚できました。
「フランス王室論」は現在の皇室の参考にはなりません。


【ルイ7世】
ルイ7世には兄弟がいたのでそこで子がおらなくても男系は断絶しませんでした。
ちなみにルイ7世とアリエノールの離婚の原因は不仲にありました。
(真面目なルイ7世は奔放なアリエノールは性格が異なりすぎた。)
子が産まれなかったから離婚したというより、
不仲だったから子ができなかった側面が大きかったのです。
なぜなら、アリエノールは再婚相手のイングランド王アンリ2世との間に8人も子供を産んでいます。


1.不敬ではございますが皇族方と言えども人間です。
夫婦仲が合わない可能性が0ではありません。
重ねて不敬ですが悠仁親王殿下と未来のお妃様が不幸にして不仲となる可能性も0ではありません。
そのような場合にフランス王室は離婚できたが現在の皇室は離婚できません。
「フランス王室論」は現在の皇室の参考にはなりません。

2.いつの間にか論点が 「子供がいなくて離婚したケースでも断絶しなかった」ことの論証となっています。

現在の皇室も皇太子殿下に男子のお子様がいらっしゃいませんがただちに皇統断絶とはなりません。


論点はフランス王室の男子がいないという理由で離婚ができ、一夫一婦の内実は一夫多妻であり、側室制度と大差無く、現在の皇室の参考にならないということです。


 【アンリ4世】
子ができなかった妻(マルゴ王妃)と離婚しましたが、色々な政治問題があって不仲だったこともあるし、
そのまま結婚生活が続いていたら従兄弟のコンデ公ルイの遺児が後継者と想定されていました。
アンリ4世は兄弟もいたので、離婚しなかったからといって男系が途絶える要素はほとんどありませんでした。

同上です。

念のため申し上げますが、谷田川先生は以下のようなことは仰らないと思いますが、皇室典範に離婚の定めがあるからと言って、現在の皇室でも離婚を認めるべきだという議論は断じて許されません。

雅子妃殿下への感謝の念を忘れた議論は人間性を著しく欠如させた唾棄すべきものです。
 

繰り返しになりますが日本の皇位継承とは異なりフランスの王位継承は家産相続なので、わが子に継がせたいということと、政治的混乱を招かないために、
なるべく傍系継承を避けるということでした。

1.上述の通り、皇室とフランス王室において直系を望む気持ちに差異があったとは思えません。

2.政治的混乱を招かないためにはフランス、イングランドと同様に王位継承の規則を定めることが最も効果的です。
谷田川先生は「旧宮家の復活」にせよ女系公認にせよ、現在の皇統の危機に際して何ら行動を起こさない安倍首相を批判するべきです。

3.「直系の力学」が働くフランス王室と、傍系に寛容な皇室は違うという、谷田川先生の説明を百歩譲って同意したところで、悠仁親王殿下の御代には傍系が存在せず、現状維持を選べないことは疑問の余地がありません。

 

したがって、王位継承の危機だから離婚したという事実はなく、あくまで当事者の事情が優先されただけのことです。

1.ロベール2世の事例はもはや事実ですら無いのですね!

2.当事者の事情で「直系の力学(離婚)」を行使できたフランス王室と、側室が無く、離婚ができない現在の皇室の間には大きな距離があると思います。


2.ヨーロッパの貴族は何世代離れても貴族である。ヴァロワ朝のフランソワ1世は150年以上、ブルボン朝のアンリ4世は350年以上も離れた血筋で王位を継承している。ところが皇室においては天皇から血筋が離れれば臣籍降下となる。

日本も貴族は何世代離れても貴族ですけど。
王族と貴族は違いますぞ。大丈夫ですか?
と、まあ揚げ足をとっても仕方ないので、本題にお答えしましょう。 

将軍家が「特殊な武家」であるように、王族は「特殊な貴族」であって貴族と呼んでも間違いではありません。
フランスはヨーロッパの一部です。

従って「フランスの王族」は「ヨーロッパの貴族」であり間違ってはいません。

フランス王室の開祖ユーグ・カペーは一諸侯でした。
ヴァロア家やブルボン家は親王家と呼ばれることもあれば諸侯と呼ばれることもあります。
より一般的な「貴族」という言い方を選びました。

「フランスの貴族は・・・」と書いてみると「イギリスもスペインも同じだなあ」と思ったので「ヨーロッパの貴族」と書きました。

谷田川先生のご指摘の通り西洋史の素人なのでより安全な言い方を選んでしまいました。

どうでも良い弁解ですが・・・
なんだかため息がでます・・・

馬鹿にされたので一言申し上げたいのですが、冒頭に恫喝やこのような揶揄の文章を挿入するのが常套手段ですね!


王族が何世代離れても王族というのはその通りです。
もっというと上記の例だけではなく、
国をまたいで王族という 支配階級が存在したのです。
ここは重要なところで、私はこれまで何度も説明してきましたが、
これまでの西洋の王室における女王の配偶者は例外無く外国人でした。

これは厳密に言うと女系容認ではなく、王族の男系男子を婿養子にもらうのです。

だから、男系の血筋が変わった時に◯◯朝、△△朝と呼び名が変わってきました。

すなわち西洋の女系容認とは、女系の血筋を認めているのではなく、男系の血筋が変わることを認めているのです。
西洋の血筋はあくまで男系をベースにしています。

谷田川先生が西洋の王室について完全に無知であることが露呈しましたね。(と、谷田川調で書き始めてみました。)

1.英国憲法の中の王位継承令には王位に就く者は「スチュアート家の血を引くこと」と書いてあります。
ヴィクトリア、エリザベス2世はスチュアート家の女系女子子孫です。
自称保守の皆さんが大好きな「慣習法の結晶」たる英国憲法に要求されている「スチュアート家の血筋」とは歴然とした女系公認です。

2.ハプスブルグ家のマリア・テレジア女王は王族でも何でもないロートリンゲン公と結婚しましたが王朝の呼称は正式には「ハプスブルグ・ロートリンゲン家」、一般的には相変わらず「ハプスブルグ家」と呼ばれます。

ハプスブルグ家はマリア・テレジアの女系の血筋をベースにしております。
 
3.フランス王ルイ12世とフランソワ1世はミラノのヴィスコンティ家の「女系の血筋」を根拠にミラノの領有を主張し、イタリア戦争を起こしました。

フランス王室も時と場合によって女系公認です。

従って西洋の王室が男系をベースにしているとは言えません。

4.常識的に考えれば分かることですが、ヨーロッパの王族同士の結婚は外交の一コマとしての意味合いが強いため、女王に限らず王族の配偶者は大抵外国人です。
男系の血筋云々よりも政治的要素が強いということです。

ーーーーーーーーーーーーーー

さて、なぜかフランスには存在しなかった女王の配偶者の話になっています。

フランス王室の男系継承は何百年血筋を遡っても問題とならなかったので、現在の皇室の参考にならないというのが私の主張です。

私の主張に対する「解説」が無いように思います。
 

それは何世代離れても王侯という国をまたいだ支配階級グループが存在したからできることでした。
日本の皇室は、そのような支配階級グループではないので、男系の血筋を絶やさず、そして、必ずしも母方の血筋にはこだわらず、
天皇から血筋が離れようとも、
神武天皇の男系子孫で継承するようにしてきたのです。


谷田川先生の「解説」によると、西洋の王室は男系の血筋を融通し合っていたが、皇室は融通してもらえる血筋が無いので条件を緩和して男系を維持してきたとのことです。

以下の通り反論致します。

1.上述の通り西洋の王室の筆頭である英国王室、ハプスブルグ家は男系の血筋を融通してもらっていたとは言えません。


2.皇室と血筋を融通できる外国の王室が無いのは当然です。
我が国はイザナギ・イザナミが産み賜うた国です。
天皇は天照大御神の天壌無窮の神勅により我が国を治らす存在です。

外国人のみならず皇統に属する御方以外が皇位を継承することはできません。
融通してもらう血筋が無いから天皇の血筋を絶やさないのではありません。
尊い血筋だから守らなければならないのです。

3.天皇から血筋が離れると臣籍降下(皇籍離脱)となります。天皇の血筋であれば誰でも良い訳ではございません。



以上です。

さて!懐かしいフランス王室に話を戻すと、フランス王室は男系継承を続けたため、外国から男系男子の王族を融通してもらうことはありませんでした。
そのかわり男系男子に行き着くまで何百年でも血筋を遡ってもよかったのです。

これでは現在の皇室には全く参考になりません。

  

皇室は聖域であり聖域から離れれば俗人となるのである。ある時期に宮家が充実していてもある時を境に宮家が減少してしまう事がある。

ある時期に宮家が充実しているときもあれば、宮家が減少してしまうこともあるので、世襲親王家を室町時代に創設したのです。

それは前の天皇から十親等離れた後花園天皇が即位するという皇位継承危機から学んだ教訓でもありました。
後花園天皇を排出した宮家が、現在、いわゆる旧宮家といわれている伏見宮家です。 
 

1.世襲親王家は江戸時代以前は4つありましたが世襲するのは男子1人のみでその他の子供は皇籍取得できませんでした。
皇籍取得できなかった子供は皇統には属さず、俗人となるか出家したため、皇位継承資格はありませんでした。
フランス王室においてはこのような子(嫡子のみ)であっても分家に行けば王位継承権がありました。

2.「旧宮家」といっても現在、皇統に属しておらず皇位継承資格はありません。
また、「旧宮家」の子孫は一秒も皇族であったことがない、完全な俗人です。
フランス王室においては嫡傍の観念はあれど聖俗の観念がなく、男系男子の嫡流であれば王位継承権がありました。

3.敗戦時に存在した11宮家は全て伏見宮邦家という1人の皇族と約10人の側室から生まれた子供達の子孫です。

また「旧宮家」の約20歳以下の男系男子は6人しかおらず急速に減少しております。
宮家の維持においても「側室なしで男系継承可能か?」というテーマから逃がれられません。


ヨーロッパの王室のようにとにかく血筋を辿れば皇位継承者がみつかるというものではない。

(コメントなし)


結論をスルーとは参りました。。。
谷田川先生のフランス王室と関係のない「解説」は一体何なのでしょうか? 
 

中世の貴族は出産と子育てが切り離されており出産後の子供の面倒は乳母が見る。
母親は子育てから解放され、次の子供を産む。まさに子供を産む機械である。
フランス王室の正妻が5人〜10人の子供を産む事は珍しくない。
出産・子育てに関する感覚が現在と全く違うのであり、現在の皇室と同列に論ずる事はできない。  

これはまったく論点のすり替えです。

小林よしのり氏の現在だけの皇室の話ではなく、
歴史的にも側室制度があったから男系継承は続けることができたのであり、
一夫一婦制では男系継承は不可能だったと述べています。
現在はもちろん過去も不可能だったと主張していたのであり、それは間違いであるということを、フランス王室を示して反論したのです。
その反論に対して、現在には当てはまらないというのは、単なるすり替え論法です。 


ふざけないでください!ご自身の著作の「フランス王室論」を見てみなさい!
ご自身のホームページでも再三フランス王室を持ち出して今後も側室なしの一夫一婦で男系継承可能と述べているではないですか!

(引用は一覧表の下の枠外)

これでは「すり替えだ」と難癖を付けて議論を「すり抜け」しようとしていると断定せざるを得ません。

主張は違えど私は谷田川先生の読者です。
谷田川先生の文章を読み、参考文献を読み、さらに分からないことは自分で本を探して勉強しました。
読者を馬鹿にするにも程があります。

ご自身を棚に上げて、事ある毎にすり替え、すり替えと言って恥ずかしくないのですか?

ご自身の主張を貫けないのであれば著作などやめて頂きたいです。
 

ちなみに現在の皇室に当てはまるかどうかというのは関係ありません。

例えば、昔が出生率4で、今が2だったとしましょう。 
その場合、宮家を二つ増やせば、今も昔も男子誕生率は同じです。
少子化を問題視するなら、宮家を増やすようにすればいいのであって、
少子化と男系継承は直接的に関係がありません。
一組のカップルが生むか、二組のカップルが、だけの問題で確率は同じなのです。

したがって、旧皇族方に皇室にお戻りいただいて、宮家を増やす方向に持っていくべきだという結論が導かれるのです。


フランス王室が現在の皇室に当てはまるかどうか、検討する気がないなら、はっきり申します。

全く当てはまらない。

つまり、現在の皇室において側室制度なしでなおかつ、一夫一婦制で男系継承が可能だという歴史的根拠は、洋の東西を問わず無いということです。

「旧宮家を復活」させても新設宮家が一夫一婦であるかぎり、宮家の数を維持する歴史的根拠がありません。

左記のような二つの宮家を増やしたとして、どうやってその宮家を維持できるのか、根拠を提示して頂きたいです。


左記の「ひたすら宮家を復活案」について反論をしようと思います。


1.まず男系維持の要件は男子一人の誕生ではなく宮家の維持にあります。ご主張では宮家の維持の根拠になりません。

2.「確率論」でも述べましたが宮家を増やすことは時間稼ぎでしかありません。男系継承に直接的に関係するのは出生率であり少子化です。

二つの宮家で4人の子供が生まれるということは出生率は2のままで何ら解決策となりません。

3.谷田川先生の主張は不敬な例えかもしれませんが200羽存在するトキの数をどうやって維持するかという議論で、追加で200羽連れてきて400羽にすれば良いというようなもです。


あるいはツルを連れてきてトキだ言い張ればよいというものです。

4.aという量の事物を維持するためには2a必要であるとすると、2aを維持するためには4a必要であり、4a維持するためには8a必要で、8a維持するためには・・・(無限に続く)

上記を「循環定義」と呼び、「循環定義」は定義としては不成立です。
破綻した論理であると言わざるを得ません。

5.皇室は聖域です。
宮家が減少したら即席で宮家を増やせば良いという主張には聖域に対する畏れが感じられません。



 フランス王室における男系男子限定は政治の産物にすぎない。
フランス王室が女系を認めるとイギリス王室のプランタジネット家にフランス王室の王位継承権が発生するため、サリカ法典を掘り起こして王位継承における男系男子限定の根拠にしたのである。
男系論者のように「2000年続いた男系そのものに価値がある」などと言えばフランス人は目を丸くするだろう。

これもまったくすり替えの論法ですね。

私はフランスの男系継承に価値があるなど一言も述べていません。
政治の産物であろうと、なかろうと、そんなこと関係がありません。
一夫一婦制を原則とした結婚制度で男系継承か可能なのか、不可能なのか、
ということを示す例として用いただけであり、
それ以上もそれ以下の意味もありません。

私に対する批判であれば、まったく的外れで、
見当違いの批判であることは誰の目にもあきらかでしょう。 


ご指摘の通り別の議論ですが、「2000年続いた男系そのものに価値がある」という台詞は谷田川先生の常套句です。

この台詞が客観的に見てどれほど異様か気付いて頂きたいです。

少なくとも800年間男系を維持したフランス人は谷田川先生を異様だと考えます。

それが何を意味するかお考えください。
 
 ー
以上、すべての批判にお答えしました。
 

コメントなしが4カ所あります。

コメントするかどうかはご自由ですが全てにお答え頂いておりません。
 
 ー
正直言って、これを書いてトッキーさんに送った人は、西洋史の素人です。
これをトッキーさんは、転載して様子を伺ったのでしょうが、
ご主人である小林よしのり氏が採用しなくて正解だったということです。 

指摘されるまでもなく、むしろ声を大にして申しあげたいぐらいですが、私はあらゆる分野において専門知識など持っていません。

上述しましたが私は谷田川先生の一読者です。
読者の声をどのように捉えるかは著者の自由だと思います。 

以下は武士の情けで申しますが谷田川先生も私と同じ素人であるはずだ。

素人であり、何者でもないことを誇りとし、皇統を想うあまり止むに止まれず主張を始めたのではなかったか?
他人を素人扱いして馬鹿にするのであれば谷田川先生はどのような実績があり、何の専門家であり、何者であるのか教えて頂きたい。


 ー
ただし、女系天皇論者が今もなお論破された状態であることは何ら変わりはないという事実は動きません。
 

谷田川先生が提唱した「確率論」は妥当性が無く、「フランス王室論」は現在の皇室の参考にはならないことが確認できました。


また、ご主張の「ひたすら宮家を復活案」が生まれた背景には側室なしの一夫一婦制では男系は成り立たないということへの共感があるように思うのですがいかがでしょうか?

今回頂いた反論はオウンゴールの連発であり、ご主張の男系論が成立しなくなったのではないかと思います。
 






※谷田川先生の「フランス王室論」の引用はこちら

【谷田川先生への再反論 各項目へのリンク】
トップページ
1.経緯
2.「確率論」について
  引用(有識者会議報告書抜粋)
  考察(皇子女数 一覧表)
3.「フランス王室論」について
  引用(参考文献より)
4.「現代医学論」について
5.まとめ