1.なぜ中川八洋先生か?
中川八洋先生は皇統問題においてTV出演はせず、
雑誌等にも寄稿していない。
ネット上での引用もそれほど多くない。
同じ男系論でも安部政権を擁護する
八木秀次先生、小堀圭一郎先生、新田均先生といった、
いわゆる「保守論客」とも一線を画している。
それでも中川八洋先生を批判する理由は以下の通りである。
①男系論者の中で最も頭が良く、引用文献が豊富で、学術的である。
②論理的に一貫している。
③「コモン・ロー」という我が国では馴染みの浅い概念を用いており、
反論が困難である。
④中川八洋先生は宇宙開発で有名な筑波大学の名誉教授という肩書きがあり、
その主張には権威が付加される。
⑤自説を絶対視し、異論に対しては共産主義イデオロギーのレッテルを貼り、
激しく罵倒する。
その語り口は男系論をカルト化させる。
いわば「男系カルト」を基礎付ける主張となっており、
男系カルトの源泉、温床と言っても過言ではない。
⑥皇統問題について旺盛な出版活動を行い、4冊の本を出版している。
さらにその4冊を補強する3冊の保守思想の本を出版している。
⑦中川八洋先生の著作はアクが強く、果たしてどれ程の人が
最後まで読み通しているかは不明である。
しかしながら、読破した人はそのカルト性に気づかないまま、
強固な男系論者となっている可能性がある。
⑧アカデミックな世界における中川八洋先生の立ち位置は、
トンデモ・キワモノ扱いとなっていると憶測している。
しかしながら、強固な男系論者の多くは中川八洋先生の影響を
少なからず受けていると思われる。
⑨私のような庶民にとって皇統問題の足掛かりの第一歩は
小林よしのり先生の『新天皇論』である。
更に理解を深めようと思えば、中川八洋先生の著作のような
引用が豊富で学術的文献に行き着く。
しかしながら、中川八洋先生の主張に正面から反論した文献が見当たらない。
以上により中川八洋先生への反論を行いたい。
以上
1.なぜ中川八洋先生か?
2.中川八洋先生の皇統関連の著作
3.中川八洋先生の男系論の要約
4.中川八洋先生の男系論への反論
−1 英国において慣習法(コモン・ロー)は エクイティ(衡平法)により修正される、
−2 権力者は時代の要請に応える必要がある。
−3 コモン・ローは不正に対して救済するためのものである。
−4 道徳はコモンローよりも優先される。
−5 コモン・ローは時代の要請により再解釈される。
−6 コモン・ローは先例を生み出す機能がある。
−7 人権思想は完全に無視できない。
−8 まとめ
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