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3.中川八洋先生の男系論の要約

中川八洋先生の男系論を要約します。

1.過去の10代8人の女性天皇は天皇即位以降に
  一度も女系の皇子・皇女を産んでいない。

2.女性天皇は例外なく次の男系男子天皇の中継ぎであった。

3.皇統の歴史の中で上記1および上記2は
  一度も破られたことのない皇室の不易の法である。

.現代において女性天皇に上記1および上記2の
  原則を強いることは道徳的に許されず、必然的に男系男子限定となる。

5.男系男子の世襲による皇位継承は我が国における「法」の中の「法」である。

6.上記5の「法」とは「法の支配」の「法」である
  「法」とは記憶や記録に残っていないような
   遠い過去から受け継がれてきた慣習、叡智、道徳である。
  特に英国では「法」=コモン・ロー(慣習法)と考えられてきた。

7.「法の支配」の下では如何なる権力者といえども
  「法」(コモン・ロー)を守らなければならない。
  17世紀に「権利の請願」を起草したE・コークは
  ジェイムズⅠ世に向かって「王と言えども神と法の下にある。(※)」言った。
  (※この台詞は13世紀の学者 ブラクトンからの引用)

8.「法の支配」の下では全ての国民は平等に「法」(コモン・ロー)が適用される。
  特権階級や権力者といえども「法」(コモン・ロー)の適用から逃れられない。

9.「法の支配」に相対する概念に「法治主義」がある。
  「法治主義」とは制定法が全てに優先すると言うものである。
  「法治主義」においては「法」(コモン・ロー)よりも制定法が優先される。

10.「法治主義」の下では権力者の恣意的な立法が効力を持ち、
   国民は権力者の横断に従わなければならない。

11.「法治主義」は「理性主義」により導き出される。
   「理性主義」とは人間には天(自然)から与えられた理性があり
   理性は間違えることがないという考え方である。

12.「理性主義」を信望する者は人間は常に進歩し、
   現代を生きる者が最も理性的であると考える。

13.人間が理性的に考えて理性的に作り出した法律は、
   それ以前に受け継がれてきた慣習と比較して
   さらに進歩しており、より理性的であるから
   間違いがないと考える。

14.実際には「理性主義」「法治主義」により、フランス革命の迷走、ナチスドイツ、
   ソビエトにおける強制収容所、中国における大躍進政策・文化革命、
   カンボジアのポルポト政権における虐殺、等の甚大な災厄が発生している。

15.他方、「法の支配」の下では国民の自由と権利が保障され、
   上記14のような災厄は発生していない。

16.女系公認論は現代的価値観を根拠とした理性的な主張であり、
   過去から受け継がれてきた男系継承を断絶させ、
   天皇制廃絶を目論む共産主義者の主張である。

17.上記16のような理性主義的な主張は上記14のような災厄を
   我が国にもたらす恐れがあり、断固として受け入れられない。

18.上記4~8、17の通り、「法の支配」の下で男系継承を維持すべきである。

以上

1.なぜ中川八洋先生か?
2.中川八洋先生の皇統関連の著作
3.中川八洋先生の男系論の要約
4.中川八洋先生の男系論への反論
  −1 英国において慣習法(コモン・ロー)は エクイティ(衡平法)により修正される、
  −2 権力者は時代の要請に応える必要がある。
  −3 コモン・ローは不正に対して救済するためのものである。
  −4 道徳はコモン・ローよりも優先される。
  −5 コモン・ローは時代の要請により再解釈される。
  −6 コモン・ローは先例を生み出す機能がある。
  −7 人権思想は完全には無視できない。
  −8 まとめ


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