-------【9月8日の私の文章】-------
1.保守思想とは「古き良きもの」を守る考えかたです。
さらに「より古きものはより良きもの」と考えます。
言うまでもなく天照大御神は神武天皇より古く、
女系論は天照大御神を最重要と考えますので、男系論より古く、
より良きものということができます。
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【以下9月20日の谷田川先生の反論】
「より古きものはより良きもの」という考えは、
何を根拠にしているのでしょうか。
この方の個人的な感想?
私がこれまで目にしてきた保守関連の書物で、
より古いもののほうが良い、などという考え方を見かけたことがありません。
この方の個人的な感想なら、保守思想とは何の関係もありません。
→【反論】個人的感想(ではない)
《保守思想とは「古き良きもの」を守る考えかたです》 というところで、
すでにおかしいのです。 出発点のところで保守思想の理解を間違っている。
保守思想というのは、「古いもの」を守るのではなく、
「長く続いているものは良きもの」であるとして守るのです。
長く続いているということは結果的に古いのであって、
古いという理由だけで守るわけではありませ ん。
なぜ「長く続いているものは良きもの」かという言うと、
良きものしか長く続かないからです。
保守思想というのは、一世代の人間の理性は不完全であると考えます。
人間が世の中を設計できるというのは理性万能主義による思い上がりであり、
人間の知性には限界が ある以上、人間社会というのは
そもそもうまくいかないと考えたほうがいいのです。
人間社会というのはそもそもうまくいかないんだけど、
時間によって調整が加わることで、何とかう まくいくようになっていく。
一世代の人間は不完全であっても、幾世代もの叡智が積み重なることで、
その不完全を補うことがで きるのです。
すなわち先人の叡智は、古いから価値があるのではなく、
積み重なっていること、長く続いていることに価値があるのです。
ですので、そのような保守の考え方からすると、
「より古きものはより良きもの」というのは、
何を言っているのか意味がわからないということになります。
→【反論】長く続いたものは良きもの
そして、皇室の男系継承は古いから価値があるのではなく、
それを守るために様々な知恵を積み重ねがら
続けられてきたことに価値があると考えます。
太古の時代には宮家のような傍系継承という考え方は
なかったと思いますが、男系継承を続けるため の叡智として、
宮家はつくられました。
宮家は太古の時代から存在するものではありませんが、
太古の時代から続く男系による継承を続けるために
考えられた先人の叡智なのです。
また、皇位継承危機にあたっては当時、
皇族ではなかった継体天皇を探し出し、
お迎えにあがったのも男系の皇統を守る先人たちの叡智です。
皇室が男系継承を続けていなければ、
ここまで長く続くことはなかったのではないかと
私は考えています。
長く続いてきた男系継承には、
皇室を永続させる叡智が詰まっていると
考えるべきではないでしょう か。
→【反論】過去の叡智
ちなみに天照大神(女神)のお子が
女系継承にならないということについては、
すでに説明してますので、それを参照してください。
→【反論】神話から男系(ではない)
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保守思想 目次
1.古き良きもの
・【反論】個人的感想(ではない)
・【反論】長く続いたものは良きもの
・【反論】過去の叡智
・【反論】神話から男系(ではない)
2.神話と歴史
・【反論】神話と歴史
3.時効の論理
・【反論】時効の論理
4.悪しき陋習
・【反論】悪しき陋習
5.墓の下の民主主義
・【反論】墓の下の民主主義
6.【反論】まとめ