HOME > 保守思想 > 2.神話と歴史

-------【9月8日の私の文章】-------

2.保守思想の「古きもの」の守備範囲は神話や伝説が含まれます。

むしろ、そこに民族の精神が宿っていると考えます。

男系論は神武天皇という実在を根拠に展開され、
神話を断絶させる唯物論であるようにいます。

Y染色体や現代医学や確率論などの主張は
まさに唯物論(=科学信仰)的心境の表れです。

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【以下9月20日の谷田川先生の反論】

保守思想というのは人間の不完全性を補うために
伝統を重んじるということをすでに述べましたが、
そこに神話や伝説が入るかというと微妙なところです。

神話に登場する神と人間は異なるからです。

そこで私はどのように考えるかというと、
神話をベースに積み上げられてきた伝統を重んじるということです。

例えば、皇祖神である天照大神は女神なので、
皇統は女系であっても構わないという見解が少なからず見られますが、
天照大神が女神であることが現代になって突然わかったわけではなく、
その前提で 二千年以上歴史は積み上げられてきたわけですから、
当然、神話は男系による皇統を示していると考 えるのです。

歴代天皇も天照大神が女神であることを知っていて、
男系継承を続けてきたのです。

その歴代天皇によって積み上げられてきた
歴史を継承することが、神話も重んじることになると考えます。

神話と歴史は連続していると考えれば、
そのような解釈になるでしょう。

歴代天皇による男系継承と切り離して、
神話を持ち出して女系容認を主張することこそ、
むしろ、神話と歴史を断絶させる考え方であると言るのではないでしょうか。

歴史を否定して神話を奉る新手の新興宗教と
見なされても仕方がありません。

→【反論】神話と歴史




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保守思想 目次
1.古き良きもの
 ・【反論】個人的感想(ではない)
 ・【反論】長く続いたものは良きもの
 ・【反論】過去の叡智
 ・【反論】神話から男系(ではない)
2.神話と歴史
 ・【反論】神話と歴史
3.時効の論理
 ・【反論】時効の論理
4.悪しき陋習
 ・【反論】悪しき陋習
5.墓の下の民主主義
 ・【反論】墓の下の民主主義
6.【反論】まとめ