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時効の論理 参考文献

小松晴夫著 『イギリス保守主義史研究
 エドマンド・バークの思想と行動』 お茶ノ水書房 昭和36年

 P235 16行目〜

  プレスクリプション(時効)とは「長期間の継続によって獲得した権利」、
  すなわち時効取得に基づく権利である。したがってこれは、物件法上の
  タームである。

 P102 13行目〜

  ヒュームは、「時と習慣とが、政府のあらゆる形態に、
  またあらゆる王位継承に権威を与える。そして当初、
  不正と暴力によって樹立されたにすぎない権力も、
  時を経るに従い合法的となり、服従の義務を獲得する。」
  といっているが、これは、まさにバークの「プレスクリプション」の
  理念にそのまま通じるものであったといえる。

  ※本書は絶版ではありますが
   非常に良著ですので是非お読みください。

バーク 『フランス革命の省察』 みすず書房 1978年

 P208 18行目〜

  時効こそ、草創においては暴力的だった政府を
  長年月の慣行を通して熟成し、合法性の中に
  取り入れて来るものなのです。


以上

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保守思想 目次
1.古き良きもの
 ・【反論】個人的感想(ではない)
 ・【反論】長く続いたものは良きもの
 ・【反論】過去の叡智
 ・【反論】神話から男系(ではない)
2.神話と歴史
 ・【反論】神話と歴史
3.時効の論理
 ・【反論】時効の論理
   →参考文献
4.悪しき陋習
 ・【反論】悪しき陋習
5.墓の下の民主主義
 ・【反論】墓の下の民主主義
6.【反論】まとめ